こんにちは、ボブです。
この記事は、パキポディウムの受粉についてよくわからないという方に向けて書いています。
さっそくですが、受粉の方法は2つあります。
・その①:人工受粉
・その②:虫媒受粉
一言でいうと、人の手でやるか虫にやってもらうか。です。
最もいいのは虫に「頼むわ。やっといて〜」と言って勝手に受粉してもらうこと。
という方も多いはず。
なので必然的に大半の方は人工受粉になると思います。
ただ、人工受粉は結実する可能性はかなり低いのが現状…
すでにコツをつかんでいる人は、確実に受粉して結実をさせることができるんでしょうが、僕は毎年失敗しているから説得力がないww
とはいえ、花の構造や理論は把握していますので最後まで見てもらえると嬉しいです。
・パキポディウムのおしべとめしべの構造がわかります
・自家受粉と他家受粉の違いについてわかります
・パキポディウムの受粉の方法がわかります
さっそくいってみましょう!
【必見】パキポディウムの受粉方法とは【自家受粉は枯れる!?】
まずはおしべとめしべの構造から解説していきますね。
【断面】おしべとめしべってこうなってるよ
画像のようにパキポディウムの花はこのような構造になっています。
・おしべ:花びらの中にあるとんがったもの
・めしべ:おしべの中にある棒状のもの
・花粉:おしべの裏側にツブツブしたもの
めしべは画像ではわかりやすく書いたから1本しかないように見えるんだけど、実際には数本あります。
では次に実物の画像を見てみましょう!
おしべ、めしべ、花粉がなんとなくですが見てわかると思います。
自家受粉と他家受粉について
人工受粉は人が行うことで、”誰が” 受粉作業をするのか。になります。
虫媒受粉 or 人工受粉
対して、自家 / 他家受粉は “どうやって” 受粉させるかの方法になります。
その違いは以下。
・自家受粉:1つの同じ花で受粉すること
・他家受粉:異なる花で受粉すること
読んで時のごとくという感じですねww
もちろん、自家受粉と他家受粉にはそれぞれメリットとデメリットがあるから表にまとめてみました。
遺伝的強さ | 成功率 | |
---|---|---|
自家受粉 | 低い(↓) | 高い(↑) |
他家受粉 | 高い(↑) | 低い(↓) |
自家受粉は結実する確率が高いけど、遺伝子的に多様性を持たない “種” になってしまうから強い個体とはなりにくい。
だから自家受粉で無事に結実して「ヤッター!!おれっち天才。」となっても、途中で枯れてしまうこともあるんですよね。
つまり、パキポディウムは他家受粉一択。と考えてもらっていいかと思います!
なので受粉をする際は親株を2つ以上確保するようにしましょう!
受粉の方法【方法は簡単だけど確率低い件】
続いて受粉の方法について解説していきます。
用意するもの
・花の咲いたパキポディウム
・花粉を突っつくやつ(後述しています)
・小さめのハサミ
・ネット
小さめのハサミは、受粉作業に邪魔な花びらをカットするために必要なので極力小さめが扱いやすいのです。
ネットは無事に結実してサヤになった際に使用します。
なんと言っても、受粉させる際の道具が一番重要。
何で突っつくか問題
結論から言うと、僕はこれまで何度もトライしてみたけど今のところいい感じなものが見つかってない…(誰か教えてくださいな)
過去に試したものとしてはこちら。
・竹ひご
・犬のひげ
・裁縫の針
結果どれも失敗。
とはいえ、竹ひごを割いたものであったり、猫のひげ(犬でもいいと思う)で結実に成功している方もたくさんいるのは事実。
(てか、猫かわいい。飼いたい…)
なので受粉はかなりのテクニックが必要なのかと思います。
コツが掴めたら随時追記していきたいますね!
手順は簡単
手順は以下になります。ここでは、竹ひごで実施したことを想定します。
手順①:花びらを1枚とる
手順②:おしべに竹ひごを入れる
手順③:竹ひごでおしべの裏についている花粉をそっと取る
手順④:その花粉を他のめしべにつける
手順は実際のところ複雑ではなくて、超簡単。 “手順は” ですよww
パキポディウムの花はおしべまでかなり深さがあるから、花びらをチョキっと切っちゃって作業を行います。
でないとうまく受粉作業ができない。
とりあえず実際にやってみて、数をこなしていきましょう。
最強の方法とは【結論:虫媒受粉です】
最強の方法は人の手で受粉する人工授粉ではなく、自然に任せること。
すなわち虫に受粉してもらうことが、効率も効果もいいからですね。
なぜなら彼ら虫は受粉のプロフェッショナルなので…
(上の画像はパキポディウムの花ではありません)
ぶっちゃけるとこれが確実なのではないかと…うん。
とはいえ、「そんな虫がたくさん来てくれないよ」という方もいるはず。
確かに、市街地だと特に厳しい。
なのでこの方法は、自然豊かな場所に住んでいる人のみ可能な感じですかね。
それか花が咲いたら、田舎の実家に置いておくかとかww
方法は色々あると思うので、うまくいかなければ虫に頼るのもあり。
来年は花が咲いた時期だけ移動させて、虫さん…いや、虫様に受粉を行ってもらいたいと考えています。
ぼくの呼びかけに応じてくれたのか、虫(ミツバチ?)が受粉したけど花の中で逝ってましたww
まとめ
・パキポディウムは他家受粉のため親株は2つ以上必要
・花粉をとるものは試行錯誤して自分なりに使いやすい物を
・最終的に虫にやってもらうのもあり(本来の姿だし)
実際にやってみてわかったことは、結実する確率はかなり低いと感じています。
そもそも僕の方法が悪いのもあるけど、自然界でもそこまで頻繁に結実していないのかと。
虫が受粉しても自家受粉でサヤが枯れてしまう確率を含めてもかなり確率は低いのかもしれない。
ではどうするかと言うと、そもそもの母数を増やす。
つまり親株のパキポディウムを増やして結実する数を増やすことがなんだかんだで一番いい方法。
もし今結実しなくて困っている方は、親株を増やすことをオススメします!
というわけで今回は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました!