最近はずっとスリット鉢を使っています。こんにちは、ボブです。
スリット鉢はかなり前から市場に出回っている、「ハイテク」な鉢です。(たぶん)
なぜなら、スリット鉢にはメリットがたくさんあるからです
そのメリットとは全部で6つあります。
・その①:根張りがいい
・その②:通気性がいい
・その③:排水性がいい
・その④:カラーが豊富
・その⑤:軽い
・その⑥:安い
というわけでもないです。
なぜなら、鉢は植物を育てるために超重要ではあるんだけど、同時に芸術的要素(鑑賞)も兼ね備えているからです。
なので、「植物愛好家は植物のために全員スリット鉢にするべき!」とは言いませんww(いえない)
この記事で参考程度に「スリット鉢とはなんぞや」が伝わればぼく的には満足っす。
さっそくいってみましょう!
・スリット鉢の効果がわかります
・スリット鉢のメリットデメリットがわかります
・スリット鉢の入手先がわかります
【根張り効果抜群】スリット鉢の6つのメリットと原理を解説【底石は入れてもOK】
スリットは英語で「われめ」のことを言います。
スリット(slit):細隙, 切り口, われめ
なので、ふつうの鉢には側面にスリットはありません。
↓参考:ふつうの鉢
側面にスリットが入っているものをスリット鉢というんだけど、それでもたくさんの種類があるんです。
以下は鉢を上からみたスリット鉢の種類です。
・四角
・六角
・八角
鉢の大きさによって、側面(何角あるか)が違ってきます。
面が増えるにつれて強度が上がります
なので、「四角はペラペラ」で「八角はガッチリ」となっています。
根の張り方が全然違う
上の写真を見てもらえばすぐにわかると思うけど、スリット鉢とふつうの鉢とでは根の張り方が全然違います。
ふつうの鉢:根がクルクルと回転している
スリット鉢:根が下から上に張っている
スリット鉢のメリットは後述するとして、原理はスリット鉢の形状にあります。
スリット鉢の原理を簡単に解説
スリット鉢の側面は弧を描いておらず、どれも面として成形されています。
なので、この真っ直ぐな面にそって根を張るので、根が下から上へと巻き上げる形になります。
側面の形状はガイドの役割をしています
ふつうの鉢は弧を描いているので(真上から見ると円)、根は何も障壁がないためクルクルと巻いてしまいます。
これをサークリング効果と言います。
(最近になって知ったww)
原理としてはそれくらいで、スリット鉢は意外と単純な設計なんですよねww
底石はそれぞれです
そんな時は、いつも通り鉢底に大きめの赤玉土や鹿沼土を入れればOKです。
原因は、スリットに対して用土の粒が小さいから漏れているからです。
一時的に水などで固める。という方法もあるけど、それよりかはスリット部を大きめの用土で塞いであげれば特に問題ありません。
また、鉢底のネットは不要と考えています。(個人的に)
なぜなら、スリット鉢のスリットは側面にあるから、ネットを貼るにしても貼りづらいし、そもそもそこまでする必要はないのでは?と思っているからです。
たとえ軽石などの底石が、スリット部に合ったとしてもスリット鉢本来の性能はあまり変わりません。
塞ぐといっても、底石で完全に塞ぐことは不可能で、少なからず「適度なスキマ」がありますし。
スリット鉢のメリット
スリット鉢にメリットは6つあります。
・その①:根張りがいい
・その②:通気性がいい
・その③:排水性がいい
・その④:カラーが豊富
・その⑤:軽い
・その⑥:安い
それぞれ解説していきますね。
その①:根張りがいい
スリット鉢は通常の鉢と違って、根をよく張ることができます。
上述した通り、サークリングしないように根を張ることで用土に対して効率よく根張りができるからです。
自然の植物は鉢で育てていないため、当然ながらサークリングは起こり得ません。
本来は、八の字のように根を張り巡らせます。
なのでスリット鉢を使うことでより自然に近い形で、根を張り巡らせることができるので、それだけ栄養もたくさん吸収することができるのです。
その②:通気性がいい
側面にスリットがあるため、通気性も抜群。
鉢内の風通しをよくするで、鉢内の温度上昇や湿度を一定に保つ効果があります。
後述しますが、日本は年々気温が上昇している中で鉢内の温度の管理もこれからは重要性が増していくと考えています。
最近では、真夏の日差しによって大切な植物が溶けて(枯れた)しまった人も数多く見かけるようになりました…
その③:排水性がいい
スリットがあることで水もバシャバシャと排水してくれます。
排水性が悪いと根腐れの原因になってしまうので、これも重要な要素の1つです。
その④:カラーが豊富
スリット鉢にはいろんなカラーリングが用意されています。
・グリーン
・ブラック
・ホワイト
個人的には今はオーソドックスな「グリーン」のスリット鉢をメインで買っています。
理由は熱を吸収しすぎないようにするためです。
黒色だと熱を吸収しすぎてしまう。と言うデメリットがかなり大きいですね…
日本の気温は年々上昇中
引用:気象庁の記事のデータ
上記の記事をまとめると…
・100年あたりおよそ1.2℃の割合で上昇している
・1990年代以降、高温となる年が頻繁にあらわれている
・日本の気温上昇は世界の平均に比べて大きい
・理由は気温の上昇率が大きい北半球の中緯度に位置しているため
今後はさらに、この高温多湿の日本の気候を考慮して育てていくことがとても重要になっていきます。
その⑤:軽い
スリット鉢の素材はプラスチック製なので、とても軽い。
また同じプラスチックの素材でも、スリット鉢は板厚がかなり薄いから余計に軽いです。
↓同じ鉢のサイズでも重量は全然違う。しかもこれだと熱がこもりすぎるから最近は使っていに。(見た目はいいけども…)
その⑥:安い
スリット鉢は安い。
とはいえ、スリット鉢だけに言えることではなく、プラスチック製の鉢はどれも安いんですよね。
なぜなら原料自体が安いのと、大量生産することができるからですね。
スリット鉢のデメリット
メリットがとても多いように見えるスリット鉢でもデメリットはもちろんあります。
ぼくが考えるに以下の2つです。
・その①:強度がないものもある
・その②:見た目が悪い(人による)
では、それぞれ解説していきますね。
その①:強度がないものもある
スリット鉢といえども、いろんな形状のものがあります。
かなりオーソドックスなものは上記写真の断面が四角(スクエア)になっているものです。
でもこれは、かなりフニャフニャですww
なので、用土を入れるとかグニャッとなってしまうので、質量がある植物を植えるのにはあまりオススメはできません。
四角いスリット鉢 < 丸いスリット鉢
断面が四角よりも丸の形状の方が強度があります。
その②:見た目が悪い(人による)
これは人によるんだけど、スリット鉢は見た目が悪い。(ぶっちゃけぼくも最初はダサいと思っていた)
鑑賞用というよりもスリット鉢は育成に特化しているから、見た目は二の次なので仕方がないという部分もありますww
東京のおしゃれな植物ショップに陳列している植物が全部スリット鉢なわけないですからね。
だいたい、そのようなところは陶器の鉢です。(高いやつ。ぼくは1つも持ってない。)
意外とホームセンターで売っている
基本的にはホームセンターなどで売っています。(はず)
ちなみに、近くのホームセンターを数カ所巡りましたが、ほぼ100%でスリット鉢は置いてありました。
残念ながら都心部はわからないので、ネットでも安価で手に入るので売っていなかったらネットでサクッと買っちゃいましょう。
まとめ
・スリット鉢は側面に溝が切られているのが特徴
・植物を育成するにはスリット鉢はマジでオススメ
・んが、見た目重視であればオススメできない
植物の育成においては、スリット鉢はかなり優秀なのではないかと考えています。
そして上述した通り、今後はさらに「真夏の高温多湿」に備えていかなければなりません。
せっかく実生で育てた植物ちゃんや、数万円した高級植物が溶けてしまうのは非常に残念ですからね…
スリット鉢は安いから、まだ持っていない人は試しに使ってみることをオススメします。
よければ使い続けてみて、ダメそうだったふつうの鉢に戻せばいいだけですので…
というわけで今回は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました!