ビカクシダ

【おしゃれな植物】ビカクシダの育て方とは【水やりや冬越しについて解説】

こんにちは、ボブです。

ロバ
ロバ
ビカクシダってどうやって育てるんだい?

イヌアイロン
イヌアイロン
基本的には他の植物と変わらないよ!

この記事は、ビカクシダについてよくわからないという方に向けて書いています。

おしゃれな雑貨屋やインテリア屋に壁に垂れ下がっている植物をみたことがありませんか?あるとすれば、おそらくビカクシダと思います。

ビカクシダって一般的な植物と比べると見た目から特殊なものとしてみられがちですが、結論からいうと他の植物と同じような育て方で問題ありません。

種類によっては、とてもデリケートなものもありますがお店で購入することができるものは育てやすい品種が多いです。

ですのであまり気を張らずに育てることができるのでご安心を。

ビカクシダの育て方のコツを先にいってしまうと、

水ごけが乾いたらしっかりと水やりをする

簡単!

かと言って、乾ききるのが怖いので毎日水やり。は絶対にNG

そうしてしまうと、根腐れを引き起こしてしまします!

この記事をみてわかること

・ビカクシダの概要がわかります

・ビカクシダの育て方がわかります

・育てるうえでのコツがわかります

さっそくいってみましょう!

ボブ
ボブ
どもども管理人のボブです。Twitterもやってます。

これらはボブ流です

【おしゃれな植物】ビカクシダの育て方とは【水やりや冬越しについて解説】

【おしゃれな植物】ビカクシダの育て方とは【水やりや冬越しについて解説】

まずは、ビカクシダの基本情報について解説していきますね。

ビカクシダの基本情報

ビカクシダの基本情報

分類:プラケティリウム属

原産地:オセアニア、南米、東南アジア、アフリカ

育成期:夏

ビカクシダは樹木の幹や岩に着生している着生植物です。

上の原生地マップを見てもわかりますが、熱帯地方がメインの植物ですね。

ビカクシダの種類はたくさん

ビカクシダの原種は全部で18種類

・ヒリー

・ワリチー

・エリシー

・ワンダエ

・リドレイ

・グランデ

・ヴィーチー

・ホルタミー

・ステマリア

・ビフルカツム

・スーパーバム

・アンディヌム

・コロナリウム

・アンゴレンセ

・アルキコルネ

・ウィリンキー

・マダガスカリエンセ

・クアドリディコトマム

18種類だとなんだか頑張れば集めれそうですよね。1つずつ集めていくのも楽しい!

また後述しますが、2種類の胞子を混ぜると両方の性質を持つ交雑種が出来ます。

イヌアイロン
イヌアイロン
ハイブリッドだね!

それもまた良しですね。

ビカクシダと言う名前の由来はシカ

ビカクシダと言う名前の由来

和名で、”麋角羊歯” と書くのでそれが由来となっています。

フォックス
フォックス
確かに鹿のツノに似てるな。

とはいえ、18種類すべて「鹿のツノ」に似ているわけではありませんwwほんの一部のみ。

また、別名でコウモリランとも呼ばれますがどちらも正解。

象っぽい植物もあるよ

象っぽい植物もあるよ

ビカクシダと言ってもすべての胞子葉が鹿のツノのような形状をしているわけではありません。

アンゴレンセと言う種類は別名は「エレファントス」と言います。

イヌアイロン
イヌアイロン
エレファントとは象!

そうなんです、アンゴレンセの胞子葉は象の耳のようにたくましいのである。

↓これがアンゴレンセ

これがアンゴレンセ

フォックス
フォックス
まさしく見た目は像の鼻だな。

ビカクシダの葉は2種類ある

ビカクシダの葉は2種類ある

ロバ
ロバ
ビカクシダの2種類の葉について詳しく教えて!

イヌアイロン
イヌアイロン
ビカクシダの構成は、貯水葉と胞子葉からなってるよ!

ご覧のとおり、ビカクシダの特徴は2種類の葉があることです。

・その①:貯水葉

・その②:胞子葉

それぞれの葉について解説していきますね。

その①:貯水葉

貯水葉の役割:着生元の落ち葉や虫などを拾って栄養分にしている

ビカクシダは樹木に着生する植物なので、その着生元の葉などを貯水葉でうまくキャッチしてそれを自然の肥料として栄養を吸収しています。

むちゃくちゃ合理的な設計ですよねww

ちなみに貯水葉は広がりきると、徐々に茶色に変色して枯れていきます。

そしてその枯れた貯水葉もまた、養分となるわけです。

イヌアイロン
イヌアイロン
生命のサイクルが回っている!

その②:胞子葉

胞子葉とは

胞子葉の役割:その名のとおり、胞子の生産を行います

上の写真の茶色になっている箇所が胞子です。

これをスプーンなどで「ガリガリ」と削って、胞子ちゃんを育てていくと、数年後には立派なビカクシダになります。

胞子は成熟したビカクシダでないとつきません

つまり、胞子がついているビカクシダは、もう立派に成長しているということがいえますね。

イヌアイロン
イヌアイロン
胞子が付いたら立派なビカクシダだよ!

ビカクシダの魅力とは

ビカクシダの魅力とは

ビカクシダの魅力は何と言ってもこの独特なフォルム。

貯水葉がかっこいい

貯水葉がかっこいい

イヌアイロン
イヌアイロン
幾何学的な模様がいいね!

貯水葉はやっぱりこの葉脈がいい!

この記事のトップ画像のリドレーも貯水葉の葉脈が魅力的な種類の1つ。

ちなみに、貯水葉がとして有名なのが、マダガスカルに自生しているマダガスカリエンセです。

マダガスカリエンセは特徴的な凸凹の貯水葉が人気となっていますが、同時に育成難易度が高めww

乾燥を絶対にさせないように育てていく必要があります。

上の写真はマダガスカリエンセとアンゴレンセの混合種のエラワンという種類。これもこれでいいよね。うん。

胞子葉がかっこいい

胞子葉がかっこいい

先ほど書きましたが、アンゴレンセも胞子葉が特徴的な種類です。象の耳のようですよね。

葉先がどんどん分岐する種類もあり、胞子葉だけでもかなり楽しめます。

また、ビカクシダは肥料に対して、かなり反応が良い植物になります。なので種類によってはどんどん巨大化していきます

ビカクシダの育て方!

ビカクシダの育て方!

ビカクシダの育て方は、ビカクシダの自生地でのイメージをすればおおよそ分かります。

置き場所について

・明るい日陰

・風通しの良い場所

ビカクシダは木に着生する植物ですので、夏は着生している木の葉や枝などで太陽からの直射日光を避けています。

イヌアイロン
イヌアイロン
だから、木漏れ日の光をイメージしよう!

室内のレース越しに置くのも良いです。

しかしそれだと風通しが悪いため、直射日光に当たらないように工夫して成長期は室外で置いた方が良いと思っています!

また、木に着生していますので風がガンガン当たりますよね。

そのイメージで置き場をチョイスしましょう!

ざっくりですが、自生しているイメージは下記の画像のようになります。

夏

夏は木々の葉が生い茂っています。そのため、直射日光には常にさらされないイメージ。

冬

夏とは反対に、冬は着生元の木の葉が全て落ちます。

直射日光に当てても問題ない種類は?

直射日光に当てても問題ない種類は

直射日光に当てても問題ないとされるのは、リドレーやビーチと言われています。

自生地では木陰などに着生せず、主にリドレーであれば枝、ビーチであれば岩などに着生しています。

フォックス
フォックス
岩にも着生するんかい。

そのため、日光を遮るものがないため直射日光が当たるようになっています。

ショップなどで購入したリドレーなどをいきなり、直射日光の当たるところに置くのは日焼けの原因になりますので、徐々に直射日光に慣らしていきましょう。

風通しについて

風通しの必要性は別記事でまとめていますので、お時間があれば合わせて読んでみてください。

ビカクシダも風通しが良いところに置くことが非常に重要になります。

風通しが悪いと、ビカクシダに対していい意味でストレスを与えることができないため、形の良いビカクシダにはなりませんので!

「水やり」は水ごけの乾き具合で判断

「水やり」は水ごけの乾き具合で判断

ビカクシダの育て方で一番重要なのが、この水やりですね。

水やりのポイントはたった2つです!

・その①:水ごけが乾いたら水やり

・その②:水ごけの下側を見て乾き具合を判断

1つずつ説明していきますね。

水ごけが乾いたら水やり

水苔の乾燥状態を確認

上の写真は水ごけが乾いた時の写真です。このように乾いてきたら水やりを行います。

けどこれが最初はなかなか難しいww

「乾いたか?いや、湿ってるな?う…どっちだ?」

こんな感じで最初は戸惑いますww

他の多肉植物の水やりも同様ですが、土が乾いたら水をおもいっきりあげますよね。

その土が水ごけに変わっただけですので、難しく考える必要はないと思います!

感覚を掴むまでは毎日ビカクシダを観察して、水の吸収のスピードなどを見ていきましょう。

水やりをした場合

水やりをした場合はこんな感じです。水ごけがグチョグチョ。

しかし、冒頭でも言いました通り、乾ききるのが怖いので毎日水やりは絶対にNG

そうしてしまうと、根腐れを引き起こしてしまします!

水ごけの下側を見て乾き具合を判断

板付けの場合だと、水ごけをみる箇所は下側になります。

理由はいたってシンプルで、重力で水が上から下に流れるため。

なので上側は比較的に早く乾きますが、ビカクシダの中央はまだグチョグチョの可能性がありますので下側を見て判断するようにしましょう!

反対に鉢植えの場合は、鉢底を見て確認しましょう!

【参考】水やりの頻度は?

正確には温度によって水やりの回数を分ける必要がありますが目安は以下です。

・春、秋:3日に1回

・夏:水ごけが乾くようでしたら毎日でもOKです。

・冬:週に1回

あくまで目安なので、水ごけの乾き具合をよく確認しながら行いましょう。

「冬越し」は約10℃が目安

「冬越し」は約10℃が目安

ビカクシダは最低温度12℃をきらないようにして、室内に移動していきましょう。

ちなみにぼくは、12℃近くになるとビカクシダの調子が少し悪く感じるので、15℃付近で室内に入れたりしています。

「あっ、寒くなってきたな」と感じたらビカクシダを室内に入れちゃいましょう!

無理は禁物です。

種類によっては耐寒性が強いのもある

全てのビカクシダが寒さにというわけではありません

最低気温が5℃以上でもOKなものは以下です。

・ヒリー

・ヴィーチー

・スーパーバム

・ビフルカツム

フォックス
フォックス
なんでこれらは耐寒性があるんだ?

なぜなら、これら4つの主な自生地はオセアニアだからです。

自生地によって特性も変わっているので、とても魅力的ですよね。大好きビカクシダ!

フォックス
フォックス
キメェ…

とはいえ、無理はせず寒くなったら室内管理に移行するのが良いと思います!

貯水葉が茶色くなっている…

ロバ
ロバ
茶色くなってきたんだけど、腐ってしまったのかな?

ぼくも育て始めのころはそう思っていました。シンプルに焦りますよねww

結論から言うと、問題ありません。大丈夫です!

なぜなら、ビカクシダの貯水葉は広がりきると徐々に茶色に変色してくるのが普通だからです。

そこで焦って茶色くなった貯水葉を剥がさないようにしてくださいね。

枯れた貯水葉も、最終的には「養分」として本体に吸収されていきますので。

イヌアイロン
イヌアイロン
よくできているね!

定期的に「板付け」を行おう!

定期的に「板付け」を行おう!

ロバ
ロバ
板付けって何それ?

イヌアイロン
イヌアイロン
板付けとは、鉢植えでいうところの「植え替え」と同義だよ!

植え替え = 板付け

と認識してもらってOKです

水ごけは定期的に変える必要がありますし、板そのものも腐っていくから板付けが必要になります。

目的は他の鉢植えの植物と同じです。

定期的に板付けを行うことで、ビカクシダの成長を促すことができます

板付けの2つのメリット

鉢植えのビカクシダを板付けすることでのメリットは2つあります。

・通気性が良くなる → 引き締まった良い形状になる

・水はけが良くなる → 根腐れのリスクが下がる

定期的に板付けを行う必要はあるんだけど、頻度は特に決まっていません。ぶっちゃけ大体ですww

個人的には鉢植えの植え替えと同じで、2〜3年がベストだと判断しています。

詳細は別の記事で解説していますので、参考にしてみてください↓

まとめ

・直射日光は避けた場所に置きましょう

・風通しの良い場所に置きましょう

・水ごけが乾いたらたっぷりと水をやりましょう。

普段接することが多い、土から水ごけに変わっただけですのであまり難しく考えないようにすることが良いと思います!

というわけで今回は以上になります。

コツさえつかめで簡単ですので、ぜひトライしてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました!